これぞ、覇権アニメ。
推しの子第1話が放送されて、あまりの完成度の高さにアニメ評価で有名な海外サイト MALでは公開初日で鋼の錬金術師を上回る歴代ナンバーワンの評価となった。
推しの子の素晴らしいところはキャラクター。アニオタであるほど第一話の仕掛けにハマる。最初にこっちが予測した、
「きっとこのキャラは今後こうなっていくいくんだろうな〜」
という設定がいともたやすく覆される。この、てのひら返しがとても気持ちいい。
今までのアニメだと、『日常に退屈してる主人公→なんらかの拍子で異世界転生→チート級』ってのが鉄板。もはやテンプレ。
無駄な時間を過ごしたくないから、ぼくらの頭のなかでは今までの経験からひもづけてパターン化させるメカニズムがある。またこのパターンか、と型にはめた頃合いでうまく裏切る。
作者の赤坂アカ先生はアシスタントと「みんなが一度は思う一番の願望って何?」というテーマで話したときがあった。
そこでアシスタントからアイドルや声優の子供として生まれ変わりたいという意見があったそうだ。
もし推しの子供に生まれ変わるならというアイデアを軸に漫画を作ったら面白いかもしれない…。
そこから物語の構想を練り上げていたそう。
ちなみに赤坂先生は推しの子を作る前はアイドルにそこまで興味はなく、詳しくなかった。
でも前作のかぐや様のアニメ化や映画化により、作者として芸能界の裏側に触れていくうちに
「すごく面白い世界だ、これは書けるかもしれない」
と思ったそうで。
推しの子の誕生はかぐや様を通して、芸能界に触れたことが『推しの子』をつくった決め手になってる。
また赤坂先生は推しの子で、芸能界を深く多角的に描きたいという思いが最初にあって物語の柱として人を好きになるという感情を取り入れたい、と考えた結果。
憧れや崇拝の象徴としては俳優や女優より、アイドルという概念が一番しっくりくると感じたことからアイドルを物語の軸として選んだらしい。
また推しの子は、芸能界の裏側やダークな一面がリアルに描かれていることが特徴になっている。
ふつうアイドルのアニメはラブライブやアイマスみたいなキラキラ輝くものがメインだったり、スポコン要素が強いものが多い。
しかし現実のアイドルはもう少し陰鬱としていて、リアルなことを考えている。
そのギャップを感じたことから推しの子ではアイドルの生々しい感情やリアルな側面がガッツリ描かれてるし、既存のアイドル漫画や芸能界漫画に対してのカウンターになっていてかなりおもしろい。
推しの子では演者にスポットを当てる一方で、裏方にもスポットを当てることを意識されてる。
演者をより光り輝かせるためにその何十倍もの方々が裏方としてがんばっていて、そのコントラストでよりアイドルやキャラクターが輝いて見えるという魅せ方も上手い。
ストーリーを考えてる赤坂先生は、日常的にネタを思いついたら付箋に書き留めている。
家の壁に貼っているから、話を作るときはまず貼ってある付箋を眺める。
そして話の展開に使えそうなネタを選ぶところから始まるみ。
話の展開に
・まずどのネタを選ぶのか
・今の展開でこのネタをどう生かすか
・このネタならどういう場面設定が必要か
・このキャラとこのキャラで回したほうが面白いかも
といったおおまかなシチュエーションや話の流れを作り、話の軸となるチェックポイントを作っている。
ここまで計算して、ロジカルな思考で作り込み、ここから先のチェックポイントとチェックポイントの間を埋めていく。
面白いものに共通するのは読者が思っているストーリーによって作り上げられた先入観や設定をどうやって論理の破綻なく裏切って、感情を操ることができるか。
これがマーケターとしてできたらもう勝ちなんよ。
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